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前回のまとめ & この記事の概要
こんにちは!こうちゃ55です。
合格者が語る・北大後期入試体験談シリーズ第②弾!今回は一度、僕の受験の当日の話からはそれて、後期入試対策(=小論文の対策方法)についてお伝えしていこうと思います。
前回の記事では主に、
❶後期試験の概要や倍率
❷北大後期受験を決意するまでの流れ
❸受験生時代の僕が受験前日に家を出るまでの話
これらについてまとめています。
まだチェックしていない方は先にこちら☝(北大後期入試体験談シリーズ第①弾)からご覧になると、より理解が深まるとおもいます✨
では今回の記事について。
この記事では、北大文学部に後期合格した僕が実際に立てた戦略や、小論文の対策方法などについてメチャクチャ詳しく解説していきます。北大に限らず、どんな大学の小論文対策にも役立つ内容だと思うので、ぜひお見逃しなく👀
それでは行きましょう!かなり長い記事になってしまいますが、最後までお付き合いよろしくお願いいたします。
北大文学部(後期)小論文の攻略法
北海道大学の文系学部の後期試験では、どの学部も小論文のみを2次試験の科目(試験時間:3時間)として設定していますが、学部によって問題や設問形式、配点比率が異なります。
また、入試情報は変更となる場合があります。
受験生の方は、きちんと北海道大学の公式HPから募集要項を確認し、最新情報を入手するように心がけてください。
問題形式と配点(※文学部)
問題形式については、大問1の問題文日本語パートと大問2の問題文英語パートに大別されます。
なお、解答方式は全問日本語での記述式となっており、解答の内容だけでなく、文章構成や誤字脱字等についても細かいチェックが入っていると考えられます。
配点については、
・共通テスト300点
・小論文200点(おそらく前半と後半はそれぞれ100点の配点と考えられます)
合計500点となっています。
形式に関しては、
「半分現代文で半分小論文」
です。
どういうことかというと、どちらの大問でも日本語や英語の違いはありますがまず少し長めの課題文が与えられます。その後、2~4問くらいの問題が与えられるといった具合です。(英語の課題文は共通テストと同じような難易度で、過度に難しいということはありませんが、それなりの量があります。頑張って慣れましょう)
一応英語パートの特徴ですが、図表やグラフ等をもちいた文章が出題されることも多いです。それらの対策についても、後ほどおすすめの参考書を紹介していますのでご確認ください。
前半の問題はいわゆる現代文的な説明問題で、本文の内容説明や要約が出題されます。文系の受験生であれば、現代文の基礎は身についていると思うので大きな問題にはならないと思います。課題文が英語だからと言って、特段変わることはないと思います。
後半の問題では、本文の内容をもとにして別の具体例や受験生自身の考え方を500字程度で述べさせる小論文的な問題が出題されます。また、図表やグラフ等をもちいた文章が出題されることも多いです。
この部分こそ、ほかの受験生と差が付き、それゆえに対策が必要なのです。
難しいポイントと僕の考える攻略法
その一 時間が足りない問題
まず一番に注意すべきは試験時間です。
3時間…この時間をどう捉えるでしょうか。
じつはこれ、全然足りないんです。実際僕が過去問を解いた時には4時間くらいかかってしまったこともあります。
僕が行った対策方法としては、
①先に問題を読んで、課題文の特に注意しながら読むところを決め、他は流しながら読む
②小論文の構想をじっくり考える代わりに、解答用紙への記入は1回で終わらせる
の2つです。
①について。当たり前なのですが、課題文をどんなに読んで理解しても、それだけでは点数はもらえません。解答用紙に表現して初めて点数がもらえますよね。だからこそ、長い課題文が与えれる北大の小論文では、軽重をつけながら素早く読むことが大事です。解答に回せる時間を増やせるように意識しながら課題文を読むといいと思います!
②について。全部で6~8問程度あるうちの2,3問を占める小論文は、かなり解答字数が多く、構想を考える(=設計図を作る)のが本当に大事です。これには、内容だけではなく、字数や段落構成などの具体的な内容を含みます。そうすることで、絶対にやってはいけない解答用紙での書き直しを避けることができ、かつ無駄なく解答を完成させることができます。
では、僕が考える最重要ポイントの「設計図」について解説していきます。
その二 小論文の書き方(構成)わからない問題
この問題を解決するのが「設計図」です。
詳しくはこの後紹介する本(実際に受験生だったぼ僕もこの本を参考に勉強しました)を手に取って確認していただきたいですが、ここではその概要を簡単に紹介します。
《設計図の書き方》
①問題に対して解答となりうるアイデアを箇条書きでよいので列挙する
②①で出したアイデアをいくつかに厳選し、それらの内容を膨らませる
③序論・本論・結論の3パートを分けて、字数を分配する
④文字数を考えながら各段落で各内容を詳細に考えていく
なかなか完全に理解するのは難しいかもしれませんが、このプロセスを踏めば、小論文の構成を大きく外すことはないでしょう。
詳しくはこちらをご覧になっていただきたいです。
実際に合格した僕も、この本から小論文に関して非常に多くのことを学べたので、本当におすすめの一冊です!
問題形式別の対処法などにつても詳しく解説されているのでお勧めです。
その三 小論文なに書けばいいのか問題
この問題、実は、初歩にして最重要ですよね。
あなたの考えを述べろと言われても…という方は、今から挙げる二つのキーワードを覚えておいてください。
大切なのは、
「固有名詞」と「具体例」
です!
これは、小論文の勉強の際に僕が信頼する現代文の先生から教わったキーワードです。
小論文の試験は、採点者に自分がしっかり頭を使って考えたということを伝えさえすれば、その内容がどのようなものでも、点数をもらえるんです。
そこでさらに有効になるのは、説得力のある独自論を示すことです。
採点者をはっとさせるアイデアがひとつあれば、それで合格点をとることができます。
そのようなアイデアに必要なのが、自分のアイデアの核となるような「固有名詞」と「具体例」を解答で提示するということなわけですね。
ぜひ解答作成の際には、この二つのキーワードを意識してみてください。
筆者の小論文対策
ここでは、僕が実際に後期試験対策として行ったことを2段階に分けて説明します。
step1:小論文の形式を学ぶ
まずは、小論文の構成や問題形式ごとの対処法などの、基礎の部分をインプットしましょう。
この段階をきちんと踏むことで、減点されないきちんとした小論文を書くことができるようになります。
実際に僕自身が小論文の勉強を始めたのは、3月に入ってからだったと記憶しています。
前期試験の余韻に浸ってしまい、スタートが遅くなってしまったんですが、後期試験に出願しているなら、前期試験が終わってからこの段階にはすぐ入ってしまうことをお勧めします。
どんどん腰が重くなっていきますからね。
使う教材については、先ほど紹介した参考書を1冊用いれば十分です。
step2:小論文を書いて添削に出してみる
次は、小論文を書いてみましょう。
過去問はネット上には上がってないので、赤本を購入しましょう。
文学部に関しては、小論文形式の入試はまだ3回しか行われていないので、収録されている問題は少なめです(以前は総合問題だったそうです)。
過去問を入手したら、インプットしたことを意識しつつ、時間を計って解いてみましょう。
僕は1年分だけ過去問を解いたんですが、その時は4時間かかってしまいました(笑)。
最初のうちは絶対に時間内に解き切るのは無理だと思うので、納得できる答案を書きあげましょう。
演習するときに、自分が500字をの答案を記述するのにどれくらいの時間がかかるのか、なども把握しておきましょう。
そして、答案を完成させたら、信頼できる国語の先生などに添削を依頼しましょう。英語の部分については、英語を担当する先生に添削をお願いしたほうがいいと思います。とにかく、客観的な評価が小論文の学習には不可欠なので、誰かに協力をお願いしてくださいね。
添削をもとに、自分の表現ミスの確認したり、伝えようとしていたことが伝わっていたのかを振り返ったりしましょう。
点数をつけてもらえる場合には6~7割を目標にしましょう。
そこでまだ時間があるのなら、別の年度の問題も解いてみて、同じ過程を繰り返していけば、より安定して質の高い答案が書けるようになるはずです。
ここでの学びを、本番に生かしましょう!
意外と直前からでもなんとかなりますよ(笑)。
いかがでしたでしょうか。
今回は小論文の対策をかなり踏み込んで書いてみました。
ぜひ効率よく小論文を対策して、合格を勝ち取ってほしいと思います!
何かわからないことや質問、感想などございましたら、お気軽にコメントいただきたいです。
次回は、北海道に入ってからの本番の話や、合格発表までの流れなどについて解説します。
機会があれば、本番の成績も公開したいと思います。
ぜひチェックしてくださいね。
ではまた。
次の記事はこちらです!
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